今見たように、家族経営の存続率は低く、家族経営の会社が起こす不祥事は週刊誌のネタとして取り上げられ、そこで働く社員や求職者からもあまり評判がよろしくないようです。
それは公私混同や社長の独裁、家族の優遇など、家族経営の悪い面が表面上に出てしまっているからです。
しかし一方、実はその強みを活かせば非常に強固な経営が可能になります。
実際、日本最大の会社、トヨタも家族経営です。旅館・ホテル業界で成長を続ける星野リゾートやスーパーゼネコン竹中工務店も家族経営です。世界的に見れば、カーギル(世界最大の穀物メジャー)、ウォルマート(世界最大級の小売店)、ミシュラン等、名だたる会社も実は家族経営なのです。
こういった会社は、家族経営の強みを上手く活かすことで持続成長する仕組みを創り上げています。
そこで本ガイドブックでは、家族経営の強みを活かし、世代を超えて繁栄する仕組みづくりについてご紹介していきます。