いま、本屋にいくと、経営者や部下を持つ上司のための「仕事の任せ方」に関する書籍がたくさん出版されています。
たしかに、経営者としては社員に仕事を任せなければ、いつまで経っても、全ての仕事を自 分で抱え込むことにあります。
しかしながら、「仕事を任せる」という発想だけでは、理想の組織に近づくことはなかなか できません。
仕事を任せた相手が退職してしまえば、また振り出しに戻ってしまいますし、責任や権限が 明確でないまま任せてしまったために、余計なストレスや労力が社長にかかってしまいます。
そこで必要なのは、「ポジション(役職)」を任せるという発想です。
「ポジション(役職)」を任せる仕組みを持つことこそが、組織が成長 してくために、必須の機能なのです。
「組織戦略」とは、自社にどんな「ポジション(役職)」が必要なのかを理解し、それをど のように、どの順番で他の人に任せていくかを決めていくことなのです。
これをやらない限り、「オーナー」兼「監督」兼「選手」という状態からは、決して抜け出 すことが出来ません。