あなたの会社にもこんな課題がありませんか?
これらの課題に共通する根本原因は、
社長の暗黙知が共有されていない
ということです。
社長の考えが伝わらない理由
社長の暗黙知とは、
などのことです。
もちろん社長は、こういったことを社員に伝えてはいるとおっしゃいます。
しかし、
と言った理由で、社長の考えがうまく伝わらないのです。
そこで大切なのが、
社長の暗黙知を形式知化する(文章など目に見える形にする)
ことです。
一般的には”経営計画(経営指針、経営方針)”がそのためのツールになります。
社長の考えを社員と共有可能な形に整えたものが経営計画です。
良くある間違い①
数字の積み上げに終始している
経営計画はまず数字を積み上げることから始めると思われています。
たとえば、昨年対比10%増を目指すためにはどういう計画が必要か?という質問から始めます。
ところが数字は、経営計画を作るときの起点にはなりません。
管理者的な経営者は数字に強いため、数字計画をしっかり作ります。
しかし、目指す理想の姿が無いために、無味乾燥な計画になってしまいます。
場合によっては、社員にプレッシャーを与えるだけの計画になります。経営計画が逆効果になるのはこのためです。
私の師匠のマイケルE.ガーバー氏によれば、機能する経営計画は、“絵”を描くことから始まります。
自分が思い描く世界を、完成された絵に例え、そこに足りないピースを埋めるための計画を立てます。
そのため、この絵に足りないものは何か?という質問から今日の仕事を始めるのです。
7万円から始めたゴミ収集の事業を年商850億円を超えるまでに成長させたブライアンという起業家がいます。
彼は創業間もない頃、十数人いた社員を全員解雇せざるを得ない状況に追い込まれました。
そして、ゼロからスタートしなおそうと決めた時、自社のビジネスの最終的な絵を描くことから始めたのです。
そこから事業は発展を遂げ、業界最大手にまで成長しました。
良くある間違い②
目的の間違い
経営計画(書)も会社の仕組みのひとつです。
そして、全ての仕組みには”その仕組みを作った人の意図”があります。
”意図”が間違っていると、仕組みは逆効果になります。
仕組みを作る人の意図が何であるか?が極めて大切なのです。
2023年5月、中古車販売等を手掛ける某ビッグモーター社の問題が明るみになりました。
よほど杜撰な経営が行われているのと思いきや、実は同社にはしっかりした経営計画書がありました。
しかし、彼らの経営計画(書)は意図が間違っていました。
経営計画(書)が「会社の理念実現のための道筋」ではなく、経営者が支配力を維持するためのものになっていたのです。
経営計画は、「社長の暗黙知を形式知化したもの」なのですが、その暗黙知とは、どうやってこの組織を自分の思い通りに動かすか?
ということではないのです。
あくまで「会社の理念実現のための道筋」である必要があります。
良くある間違い③
フォローとバックアップの欠如
多くの会社では、時間をかけて毎年一回、経営計画(書)を作成します。
問題は、それが”静的な文書”になることです。
つまり、一回作ったら、それで完成。変化はしない文書になってしまうということです。
とくに冊子などの紙で経営計画(書)を配布した場合、1年間変化しないものになりがちです。
しかしご存知の通り、ビジネス環境は非常に変化しやすく、動的な対応が求められます。
そこで必要なのが、フォローアップやバックアッププランの仕組みです。
フォローアップとは、作成した戦略、方針、計画が今でも有効なものかどうかをチェックする仕組みです。
バックアッププランは、計画が思い通りにいかなかったときの対応策です。
計画はあくまで仮説です。仮説が間違っていた時の準備が必要なのです。
フォローアップやバックアッププランの仕組みを組み込むと、経営計画が”生きた文書”になり、全社員の行動の指針となります。
その状態になれば、社長個人に依存することなく運営できる会社になります。
世界7万社を支援してきたマイケルE.ガーバー氏によれば、従来型の経営計画が実現しないのは、頭で分析的に考えて作成されるからです。
一方、仕組みで勝手に成長するための経営計画は、心を起点とします。計画が達成されたときのあなた、あなたの組織、そしてあなたの顧客が感じるであろう感情からスタートします。その感情こそ計画を作成する真の目的なのです。
従来型の経営計画と仕組みで成長するための経営計画の違いは以下の通りです。
従来型の経営計画は頭中心のアプローチです、そのため、前年度の成績を基に一定のパーセンテージを目標として設定することが一般的です。これは、「未来は過去の延長線上に存在する」という機械的な思考が基盤となっています。
また、社長が勉強熱心であるほど、経営計画書にかかれる”方針”が多くなりすぎるという課題を生み出します。多すぎる方針は、社内に混乱を生み出し、逆に生産性を低下させます。
一方、仕組みで成長するための経営計画は、社長の深い信念と直感から逆算して構築されます。不確かな時代において、過去のデータに囚われず、心を起点とした計画を立てることが重要です。これによって、経営計画はビジョンと日常の業務の橋渡し役となります。
経営計画でよくあるやり方は、前年対比●●%を目指すという目標を立て、それを実現する計画を立てることです。しかし、この目標設定には何の創造性も目的も存在しません。したがって、社員の心に火をつけることが出来ないのです。
仕組みで勝手に成長するための経営計画は、逆算式で組み立てます。すなわち、目指す姿を明確にしてから、それを実現するための仕組みを創り上げます。
昇るべき山(目指す姿)を決めたら、そこに至るための道筋を考えます。エクセルで創った計画だけでは道筋は見えません。登山家が頂上までのルートをシミュレーションするように、目指す姿の実現までのルートを考えぬきます。
指標を向上させ続けるための仕組みを考え、それを開発していく計画を立てます。
第二部 事例発表
仕組み経営を導入されている企業様にご登壇いただき、どんな仕組みづくりをしてきたのかを発表いただきます。
講師調整中
本イベントでご紹介した経営計画を実践するために、経営計画テンプレートのデータをお渡しします。
経営計画には新規事業開発の計画も含まれることが多いです。一方で、その立ち上げ方や自社なりのやり方がない会社も多いと思います。そこで現在開発中の新規事業を開発するための仕組みを解説したプログラムをご提供します(後日ご提供)。
※希望者のみで懇親会:18時~
東京都千代田区大手町1-8-1(大手町駅 直結 東京駅 徒歩10分)
※コンサルタント、コーチ、講師業等の方は対象外となります。仕組み経営コーチ制度をご用意しておりますので、こちらをご活用ください。
お申込み受付終了まで
※懇親会5,000円
導入パッケージご受講者でご参加希望の方は、担当コーチにお申し付けください。
「仕組み経営」は、中小・成長企業経営者向けの書籍として世界的ベストセラーになっている「はじめの一歩を踏み出そう」の考え方を基に、会社経営を「人依存」から「仕組み依存」に変革させるための考え方とメソッドをご提供しています。
今回の仕組み経営サミットでは、上記のような課題をお持ちの経営者の方にお役に立てる情報をお伝えしていますので、ぜひご参加ください。
和魂洋才で日本企業をワールドクラスカンパニーに
1人の会社か3,000人の会社かというのは問題ではない。
世界に通用する方法で取り組む決意をすることが大切なのだ。マイケルE.ガーバー(「はじめの一歩を踏み出そう」著者)
これまでの活動の一部
一般財団法人日本アントレプレナー学会は、人々の起業家精神を呼び起こし、日本の企業をワールドクラスカンパニー®にするご支援をしています。
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