仕組み経営サミット2023 ~冬の陣~
仕組みで勝手に成長するための経営計画の創り方
開催報告 2023/12/06

「仕組み経営」は、中小・成長企業経営者向けの書籍として世界的ベストセラーになっている「はじめの一歩を踏み出そう」の考え方を基に、会社経営を「人依存」から「仕組み依存」に変革させるための考え方とメソッドをご提供しています。

  • 自分が現場で働き続けないと会社が運営できない。
  • 社員に仕事を任せられない。
  • 家業から事業へ成長させたい。
  • 成長の壁を乗り越えたい。
  • 熟練社員にしか出来ないブラックボックス業務がある。
  • 社長が代わっても大丈夫なようにして事業承継を成功させたい。
  • 会社の企業価値を向上させたい。

今回の仕組み経営サミットでは、上記のような課題をお持ちの経営者の方に仕組み化のメソッドや実践事例をご紹介させていただきました。当日の様子を以下にレポートさせていただきます。

第一部:仕組みで勝手に成長するための経営計画の創り方

清水直樹(一般財団法人日本アントレプレナー学会 代表理事、仕組み経営株式会社 取締役)

経営計画について、その心構えや計画のフォーマット、作成していくためのステップなどをご紹介し、ワークショップ型で実践していただきました。以下にその概要を記載させていただきます。

事業環境の認識

経営計画は事業環境の認識から始まります。世の中のメガトレンドを把握し、それに合わせて自社を柔軟に変えていくことが永続する会社作りには欠かせません。今回は、2030年頃から始まるとされる、自然社会について触れ、何に注力することで付加価値(利益)が生まれるのかをご紹介しました。

インパクト:心から始める

マイケルE.ガーバー氏によれば、機能する経営計画は心から始まります。これはつまり、経営計画が実現したとき、またその計画を発表したとき、会社に関わる人たちがどのような感情を得るか?というイメージからスタートするということです。そこで、自社に関わり主要な影響者を認識し、彼らが何を望んでいるのか、彼らにとっての成功とは何なのかを考えることが大切です。

理念体系

経営計画書の冒頭には、会社の理念体系を記載します。理念体系として良く知られているのは、MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)ですが、MVVのさらに上位概念としては、創業理念が存在します。創業理念は永続する会社を創るうえでの大黒柱です。創業理念を失った会社は軸を失い、時代の流れに翻弄されるようになります。ちなみにこの写真(左)は、マイケルE.ガーバー氏が1977年に創業した際の講演写真です。ガーバー氏の背景に、Bringing the Dream Back to American Businessと書かれています。私たちは、この創業理念を引継ぎ、日本の起業家に夢を取り戻すということを事業の根底において運営しております。

戦略的目標&指標

自社のビジョンから逆算して、中期的な目標、戦略的目標を設定します。そして、その目標を達成するために追うべき指標を設定します。どんな指標を負うべきかは会社の戦略そのものです。また、社員の行動も、自然とこの指標に沿ったものになります。したがって、何を指標にするかは決定的に重要になります。また、各指標はお互いに干渉しあいます。それらの影響を考慮したうえで、目標達成までの道筋、ストーリーを描くことが大事になります。上記のスライドは、アマゾンの創業間もない頃に、ジェフベゾス氏が描いたストーリーです。

仕組み化戦略

指標を設定したら、その指標を向上させるための仕組みを考えます。仕組みとは、自社独自の再現性のある仕事のやり方です。仕組みが無い会社の場合、上記のスライドの通り、毎回0-1をやることになり、会社全体の力が高まっていきません。

一方、仕組み依存の会社は、一度行った仕事を仕組みとして残すため、0-1をやることが少なくなり、生産性が上がります。仕組みが蓄積されればされるほど、会社としての力が向上していきます。仕組みで勝手に成長するための経営計画では、会社の理念を掛け声だけにしないために、具体的な仕組みに落とし込んでいき、毎年毎年、会社の仕組み(知的資産)を積み上げ、永続する会社作りを実現していきます。

第二部 事例発表

仕組み経営を実践されている企業様にご登壇いただき、どんな仕組みづくりをしてきたのかを発表いただきました。

有限会社ファイブアローズ取締役 岩下由加里様

岩下さんは100人ほどのスタッフを抱える介護事業を、ほぼ出社無しで経営されています。そんなことが出来た要因は、創業当時からマイケルE.ガーバー氏に学び、仕組み化を進めてきたことでした。当日は、組織づくりやマニュアル化などの具体事例をご紹介いただきました。

株式会社サムシングニューコーポレーション 代表取締役 小濱格様

小濱さんは美容師として開業し、2店舗でカットできる人が2人という超多忙の職人型経営をされていました。その時、仕組み経営のプログラムにご参加され、わずか1年で現場を抜けることが出来ました。いまでは店舗展開や関連事業の立ち上げなど新しいステージに向かわれています。当日はどのようにして職人的な仕事を仕組み化していったのかをご紹介いただきました。

豊清工業株式会社 代表取締役 石原 利彦様

石原さんは2年ほど前に仕組み経営を導入され、様々な苦労がありながらも、業績向上を実現されてきました。当日は実践事例をまとめていただき、発表してもらいました。以下から動画をご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

仕組み化を実践するなら
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和魂洋才で日本企業をワールドクラスカンパニーに

これまでの活動の一部

中小・成長企業の世界的権威マイケルE.ガーバー氏が開発した経営プログラム(現在は終了)を開催。世界で最も多い300名以上の卒業生を輩出。また、同氏氏認定のファシリテーターを20人以上排出(世界最多。現在は終了)。

チャットワーク創業者山本氏、新家元制度提唱者前田出氏、ビズリーチ共同創業者の佐藤和男氏、東証一部上場ビューティガレージ創業者野村氏を招いて、急成長企業を支える仕組みづくりの講演会を開催。

ザッポス、パタゴニア等、海外の急成長企業を複数回視察、シリコンバレーの伝説的起業家・投資家スティーブブランク氏を訪問してインタビューを実施。

有名メディアであるフジサンケイビジネスアイ(イノベーションズアイ)にインタビュー/コラムを連載中。

一般財団法人日本アントレプレナー学会は、人々の起業家精神を呼び起こし、日本の企業をワールドクラスカンパニー®にするご支援をしています。

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